第5話へちま亭と文章塾2006年03月09日 23時00分44秒

ジャムになる前のわが家のちょうちんすぐり/2005/08/15
1970年代後半から1980年代前半、少年から大人に向かう多感な時期に「群像」はぼくらのあこがれだった。社会が新しい表現に飢えていた気がする。修辞のよさではなく、若いみずみずしい「感性」にぼくらは共感した。「ぼくらにも手が届くかもしれない」というはかない夢を見てた時期でもある。

社会に出ると同時に夢を一箱のダンボールに閉じ込めた。出さずに終わった未完の原稿たちが、「ぼくら」のパンドラの箱につまったまま、まだ手もとにある。その中の十編ほどが、あるとき、そう最初の会社で社会人の夢を失ったとき、ショートショートコンテストや新作落語の応募に希望と一緒に出てていった。そのあと箱をガムテープでぐるぐる巻きにした。

2004年4月にASAHIネット主催の「私のコラム・へちま賞」に、今の会社での一こまを書いて応募した。へちま亭が1000回で終わり、公私ともにいろいろなことが残念でしょうがない時期だった。公募で入賞したのは生まれて初めてのこと。おかげでそのあとの理不尽な出向を割切ることができた。
それでも2005年6月には仕事も与えられず、仕方がないので工場内の清掃やヤードの鋼材とかスクラップの片付けをやっていたが、気持ちは自暴自棄になるばかりだった。そのときに「へちま亭サロン」で文章塾が開催され、
最初の社会人の夢を失ったときのことを書いて応募した。優秀賞をいただいたときには、人のいない夜の工場で、大声で吠えた。

自分の考えをわかりやすく正確に相手に伝える。バーバラ・ミントのテキストで始まった「へちま亭サロン文章塾」は目からうろこが落ちるものだった。自分の思いを書くことによって、今までの自分に欠けていたものが、少しずつわかってきた。仕事に対して、人に対して、家族に対して、文章に対して、そして自分に対して。

「へちま亭文章塾」ではブログのおかげで実戦形式の文章が書けるようになってきた。相手にどのように伝えるか、ほかの人にはどう伝わったか。そして書き手の文章をどう読むか、ほかの人はどう読んだか。文章は武器にもなるし人を救う神の手にもなりうるのだ。そう、書くということは自分の夢をかなえる、「ぼくら」の魔法の杖なのだ。ブログへちま亭文章塾は今のわたしのあこがれだ。もう一度、箱を開けよう。夢は箱の中ではなく、いつもわたしとともに、ここにある。

コメント

_ 椿 ― 2006年03月10日 11時19分00秒

木の目さんこんにちは。
サイトへ足を運んで下さってどうも有り難うございました^^

なんだか、ちょっと木の目さんの文章に感動しました。
文章を書いている裏側って、こんなだったんだ…と。
そして、自分が文章塾から学び取れなかったことも、ここで少しわかった気がします。

実はわたしはすごく軽いノリで文章塾への投稿を始めて、文章書きになりたいとか思ったことないですし、写真撮ってるけど、プロのカメラマンになりたいと思ったこともないですし。。。
その姿勢だけでも成長は違ってくるのでしょうけれど、なんだかちょっと感動したので、私もまた書けたら書いてみようかな…と思いました。

_ 木の目 ― 2006年03月10日 20時59分32秒

椿さん。いらっしゃいませ。
すみません。わたしも軽いノリです。
書いているうちに自己陶酔、なんて。
今の閉塞感を誰かに救ってもらいたかっただけで、
現状からの、単なる自己逃避が動機だったかもしれません。
でも、きっかけはどうでもよくなってきました。
動き出した以上、どこまで行けるか、書き続けられるか。
いまでもいろんなものから逃げ出したいです(ゥB)
ただ、文章塾で知り合った人たちに、「書き続けることです」なんて偉そうなことをいってしまった以上、ねぇ。

だから、椿さんも、負担にならないペースで書いてください。虫の話での冷静な観察眼はセンスです。時流 - 住み満ちて の読む人をほんのりあたためてくれる雰囲気は、サイトもそうですがほかの人が真似できない椿さんの個性だと思います。私を含めうちの家族はファンですよ。

その椿サイトファン息子①はホームページビルダー2001を私より使いこなしております。JAVAスクリプトもチョコチョコいじってるようですが、もっといろいろやりたいようです。今のわたしには手におえません・・・・(泣

またのお越しをお待ちしております。

_ 鹿王院知子 ― 2006年03月21日 00時04分41秒

時折ご自身について
語ってらっしゃるので
どういういきさつなのか
気になっていました

みんな色々な気持ちで書き始めているのですね
なんだかほっとしました
自分だけではないのかな~って
なんだかじ~~~んとしました

私にとっても文章を書くのは
特別の作業で
好きだから
一度遠ざかってみたりしました

最近もう一度書いてみようと思ったのは
(高校生以来ですから)
木の目さま同様
私も書きたいことが見つかったからです
私は最初から持っていないものが
たくさんあるので
その辺を書いていくことになると思います

若い頃のほうが
ぴんと張った感性で書いていくことが
できるし
そういうものを失っちゃった今
もう一度書くというのは
私にとって勇気がいる作業ですが
ぼちぼち書いていこうかなと、、、

時々むちゃくちゃ
へこみながらも続けていくことになると思います
よろしくお願いいたします

_ 木の目 ― 2006年03月21日 10時25分26秒

嘘は書いていませんが、自分をかっこよく見せようと書いている気もいたします。自分のしょうもない情けないとこばかり書いて絵になる人はいいんですが。まぁ、そんなところで、これからもよろしくお願いします。

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